つみたてNISA(積立NISA)について考えてみる
2018年1月からスタートする「つみたてNISA(積立NISA)」の事前口座申し込みが、2017年10月からはじまります!まずは、つみたてNISAの主な特徴をおさらいしていきましょう。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、長期運用のために作られた投資信託専用の新制度です。年間投資金額は40万円となっており、月々約33,000円を積立投資することができます。また、つみたてNISAの投資商品は、すべての投資信託から投資先を選ぶのではなく、国が定めた低コスト、長期安定運用などの基準を満たした商品のみです。
つみたてNISAと現行NISAを比較
現行NISAと併用して運用ができなくなってしまうので、両者を比べて、つみたてNISAにどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきます。
比較対象 | つみたてNISA | 現行NISA |
---|---|---|
投資対象 | 投資信託 | 株・投信など |
年間投資金額 | 40万円 | 120万円 |
期間 | 20年 | 5年 |
投資総額 | 800万円 | 600万円 |
つみたてNISAのメリット
- 月々約33,000円を投資すれば、年間投資金額を使い切ることができる
- 非課税期間が20年間なので、長期運用を目的とする積立て投資と相性抜群
- 投資総額が800万円なので、現行NISAと比べるとプラス200万円の増額
つみたてNISAのデメリット
- 株、ETF、RIETが投資対象から外されている
- 現行NISAの年間投資額120万円を使い切っている人には物足りない
- 損失が生じても損益通算ができない(現行NISAも同様)
つみたてNISAと現行NISAは結局どちらがおとく?
現行NISAで「投資枠を使い切っている人」、「株やETFなど投資信託以外にも投資したい人」は、無理につみたてNISAへ変更する必要はないです。
「積立投資をはじめる人」、「現行NISAで月々3万円ほど積立てている人」は、運用期間が20年間続くつみたてNISAを使う方が積立投資の効果を最大限にすることができます。現状どちらかしか選択できないので、自分の使い方にあったNISAを選びましょう!
積立NISAの対象商品はどんなもの?
つみたてNISAの対象商品は、「設定期間が20年以上」、「販売手数料無料(ノーロード)」「毎月分配型ではない」など、国が定めたさまざまな条件を満たす、選ばられ投資信託になります。
QUICK資産運用研究所が、上記のデータを満たす投資信託を独自調査したところ、5,000本以上ある投資信託から約50本に絞られたようです。
QUICK資産運用研究所が発表した対象商品の一例
種別 | 予想商品 |
---|---|
アクティブ投信 | ・ひふみ投信 ・セゾン資産形成の達人ファンド ・さわかみファンド ・ニッセイ日本株ファンド ・結い2101 |
インデックス投信 | ・<購入・換金手数料なし> シリーズ ・たわらノーロード シリーズ ・eMAXISシリーズ ・iFreeシリーズ …etc |